1. 自動運転に関する現状と法規制の全体像
自動運転は、交通事故の大幅な低減や地方における移動手段の確保、生産性の向上、ドライバー不足の解消等に資することが期待されており、各国がその開発・導入にしのぎを削っています。米カリフォルニア州サンフランシスコ市では、2023年8月10日からドライバーのいない「ロボタクシー」の24時間営業が認められる等、その進歩はまさに日進月歩の状況です。
2. 自動運転に関する法規制の全体像¹
主な関係法令² | 主な法令改正等の状況 | |
交通に関する ルール | ・道路交通法 | ・自動運行装置を使用する運転者の義務や作動状態記録装置による記録に関する規定の整備等(レベル3への対応)【改正道路交通法(2020年4月施行)】 |
車両に関する ルール | ・道路運送車両法 | ・保安基準対象装置への自動運行装置の追加(レベル3・4への対応) 【改正道路運送車両法(2020年4月施行)】 |
責任に関する ルール | <民事責任> | <民事責任> |
運送サービスに 関するルール | <移動サービス> | <移動サービス・物流サービス共通> |
※本稿は、2023年9月1日に執筆され、同時点の法令・情報等に基づいています。
▼参考文献
法律事務所ZeLo
「自動運転に関する現状と法規制の全体像」
本知識の執筆者:
法律事務所ZeLo
弁護士 真下 敬太
弁護士 市川 裕圭
¹ 国土交通省「自動運転の実現に向けた動向について 令和4年度 第1回 自動運転車を用いた自動車運送事業における輸送の安全確保等に関する検討会」8頁を参考に筆者にて作成
² ここでは国内法令のみ取り上げていますが、国際ルールとして、ウィーン交通条約(1968年道路交通に関する条約)や国連の機関である道路交通安全グローバルフォーラム(WP.1)の決議、自動車基準調和世界フォーラム(WP.29)で策定される自動車の国際基準が存在しており、これらについても留意が必要となります。
³ 国土交通省自動車局「自動運転における損害賠償責任に関する研究会報告書」(https://www.mlit.go.jp/common/001226452.pdf)(公開日:2018年3月20日)。
